大丸鐵興の災害時の防災についてのコラム

みずがめ君からのおはなし~9月1日は「防災の日」~

令和5年8月に発生した台風7号による記録的な豪雨被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご復興を祈念いたします。

さて、猛暑というよりは酷暑の日が続く中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。2023年は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災から100年の節目に当たります。関東大震災は、近代日本の首都圏に未曾有の被害をもたらした、日本の災害史において特筆すべき災害です。1960年に9月1日が「防災の日」と定められ、政府・地方公共団体関係諸機関をはじめ、広く国民が台風・高潮・津波・地震等の災害についての認識を高め、これに対処する心構えを準備することを目的に制定されました。また、例年この時期には台風の襲来も多いので「災害への備えを怠らないように」という戒めの意味も込められているそうです。
近年の日本では、特に気候変動による世界的な海面水温上昇により、台風の大型化や線状降水帯(積乱雲が列をなし数時間にわたってほぼ同じ場所を豪雨にて通過または停滞することで作り出される、線状で局地的な降水を伴う雨域)による水害も毎年発生し甚大な被害が発生しています。対象の地域において、気象情報などで“線状降水帯による災害発生の危険度が急激に高まっている”という内容がアナウンスされる時には、すでに大雨で周囲の状況が悪くなっている可能性があります。公的な避難場所に避難しようとすると、移動経路が川や崖の近くを通る場合は、災害リスクが高まっている可能性があります。遠くの避難場所は候補に入れず、なるべく近くの安全な建物を目指すようにして下さい。また、外に出ること自体が危険な場合、自宅の2階以上などの少しでも高い場所で過ごす方が、災害リスクが低いケースもあります。特に線状降水帯による災害は、想像よりも早い時間で状況が大きく変化してしまうことがあります。こまめに報道をチェックしたり、近所の河川状況の情報を自ら取得したり、避難勧告等を待たずに行動することも命を守る行動につながります。災害による最悪の事態も考えて、家族で避難方法や防災対策も季節ごとに対応できるように日頃より準備しておきたいものです。
夏の避難所生活では、汗などの臭いはストレスにもなりやすいため、防災グッズの中に衛生用品を備えておくことをおすすめします。残暑とはいえ、まだ猛暑日が続きます。十分にご自愛ください。(2023/8/28)

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